ユリアヌス帝とテウルギア

ユリアヌス帝(332年~363年)は最後の異教徒皇帝として知られており、キリスト教への優遇を改めたため背教者とも呼ばれます。

新プラトン主義を信奉し、キリスト教を新プラトン主義的な異教に置き換えようとします。

ユリアヌス帝は著作の中で太陽神ヘーリオスを神々と光の極致である理想的な範例で神的流出の象徴と主張し、大地母神キュベレーも信仰していました。

ユリアヌス帝はイアンブリコスの影響を受けており、供犠や祈りを重んじて祭儀的なテウルギアを支持しています。

ヘーリオスはギリシャ神話の太陽神です。

大地母神キュベレーはアナトリア半島のプリュギア(フリギア)で崇拝され、古代のギリシャやローマでも信仰されました。

キュベレーには「知識の保護者」という意味があります。

地母神とは多産や肥沃、豊穣をもたらす神で大地の豊かさを象徴します。

0 件のコメント:

コメントを投稿