ニューエイジは非組織的な一種の宗教現象で、この現象に対して霊性やスピリチャリティという言葉が使用されるケースも見られます。
1990年代以降は片仮名でスピリチュアリティと表記されることが多くなりましたが、霊性と同じものとして扱われることもあります。
スピリチュアリティという言葉はキリスト教などにおける霊性やニューエイジ運動を指す以外に、近年では医療の分野でも使われるようになっています。
1998年に世界保健機関は健康を「完全な身体的、心理的、スピリチュアル及び社会的福祉の動的な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義しています。
スピリチュアルという言葉が健康の定義に使用され、さらにクオリティ・オブ・ライフの評価尺度としても使用されます。
世界保健機関はスピリチュアリティ領域を測定するための尺度として「スピリチュアル、信仰、個人的信念」を作成しました。
こうしてスピリチュアリティという言葉はサブカルチャーだけでなく主流文化でも使われるようになります。
ターミナルケアやがん治療など終末医療の分野ではスピリチュアルケアが行われるようになりました。
スピリチュアルケアは「生きがいを持ちやすい人生観」への転換を推奨して、あらゆる事象に価値を見出すよう導くことで人間の心や魂の健全性を守ることを目的としています。
19世紀のフランスの教育学者で哲学者でもあったアラン・カルデック(1804年10月3日 - 1869年3月31日)が創始した新しい宗教はスピリティズムと呼ばれます。
日本ではスピリチュアリズムとスピリティズムはほぼ同じ意味で使われており、心霊主義や心霊術、降霊術を意味します。
日本では2000年代初頭に心霊主義にカウンセリング的な要素を加えた江原啓之がテレビで取り上げられ、スピリチュアルブームが起きました。
魔術的な意味でのスピリチュアルとは心霊主義のことです。
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