グノーシス主義では真の神や高次の霊、霊的な階梯圏界を指します。
至高者の下には至高者に由来する様々な神的存在があり、グノーシス主義の神話では神的存在がアイオーンと呼ばれます。
グノーシス主義では超永遠世界をプレーローマと呼びます。アイオーンは複数存在 しています。
プレーローマで男性と女性のアイオーンが対となり両性具有状態にあるとされます。
ソピアー神話はアイオーンの1つであるソピアーの失墜と回復、分身の地上への落下を記した物語です。
デミウルゴスによる世界の創造と人間が背負った悲惨な運命が記されています。
ソピアーはプレーローマで最低次のアイオーンでした。
しかし知られざる先在の父(プロパトール)を理解したいという欲望を抱きます。
この欲望のためにソピアーはプレーローマから落下して分身のアカモートを生み出しました。
さらにアカモートは造物主であるデミウルゴスを生みます。
グノーシス主義の一派であるバルベーロ-派ではソピアーの娘であるバルベーロ-が地上において人間を救うとしています。
バルベーロ-はキリスト教における悪魔です。
グノーシス主義ではソピアーと同様にイエス・キリストもアイオーンであると考えられていました。
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